誰もが良い環境で働いていたいと思うことは当たり前。
薬剤師の中でも、自分のペースで働けると人気な「調剤薬局」
次に転職をするなら落ち着いた環境の調剤薬局で…なんてことを考えている人も多いでしょう。
しかし、ブラック調剤薬局がかなりの数存在していることをご存知ですか?
実際にどんなことが行われいるのか、
調剤薬局で働いている方からアンケートを取ってまとめてみました。
目次
在籍している薬剤師の数が圧倒的に少ない調剤薬局は、当然のことながら「1人薬剤師」となる可能性が高いでしょう。1人で店舗を任されるので管理薬剤師の任務ももれなく付いてきます。
離職者ばかり出している調剤薬局では採用が追いついていかないので、このような事態になってしまうのです。最終的には閉店に追い込まれてしまうので、調剤薬局のM&Aが多いのも納得です。
薬剤師の企業説明会などでも、研修制度が整っていることを公明正大に謳う調剤薬局は多いと思われます。HPのコンテンツにも研修制度を詳しく掲載しているところも多々見られます。
実際のところ、社内の研修制度と呼ばれるようなきちんとしたものはありません。
薬品メーカーが行う無料の勉強会を強引に「研修」と呼んでいるところがほとんどです。
薬学部を卒業したばかりの新入社員にも、接遇マナーもろくに教えずに調剤室にいきなり放り込むブラック調剤薬局も後を絶たないのです。
薬剤師の行う業務の1つである処方監査では患者様の個人情報や処方情報(医薬品の名前や用法用量)が間違いではないか確認する必要があります。通常、調剤薬局では薬剤師が少なくとも3度は行っているであろうものが処方監査なのです。
しかしながら、驚くことにたったの1度しか処方監査を行わない調剤薬局も少なくないのです。
ブラック調剤薬局ではそれが当たり前のように行われていると言われています。
患者の立場から言えば、出されたお薬は絶対に間違っていないと思って服薬しますよね。
調剤薬局で1番の宿敵はズバリ保健所です。保健所のガサ入れがあれば最悪直ちに営業停止になってしまいます。当然と言えば当然のことですが・・この厳しい取り締まりをブラック調剤薬局はくぐり抜けていこうとしています。
管理薬剤師が1店舗には必ず1名必要だとガイドラインでうたっているにもかかわらず、架空の名前だけを掲げていることもあるようですね。
実際にはその店舗に管理薬剤師が存在しないというわけなんです。
どこの調剤薬局でも最近は電子薬歴を導入しているところがほとんどだと言えるでしょう。しかしながら、高額なので電子薬歴の導入をケチった故に、業務の負担が社員にのしかかるのがブラック調剤薬局なのです。
莫大な量の「紙」を使って業務をこなしているのでコスパも悪いし残業も増えてしまう・・・
なんて先を予測できない経営者がブラック調剤薬局には実在してしまうのです。
ブラック調剤薬局は当然のことながら離職率が高いことが想像できます。
薬剤師の離職よりも事務の離職が多いようならば、そこはもう本当にヤバいと思って良いでしょう。ハローワーク等の無料で求人が掲載されるのいいことに求人を出しまくっているのがブラック調剤薬局です。
慢性的な人手不足なのでいつも求人が掲載されているということは、
何かしらの「問題」が多い調剤薬局ということになるでしょう。
うっかり優秀な人材が入社しても業務マニュアルさえ存在しないので、
人材を育てていく事が出来ないのがブラック調剤薬局です。
当然指導できる先輩薬剤師も居ないので、意気揚々と入社しても時代遅れの組織形態にうんざりして離職してしまうのが関の山なのです。個人経営者が調剤薬局を運営するというだけで、社長が薬剤師という数式が成り立つのは周知の通りです。
経営者はお薬の勉強しかしてないので、マネジメントや人材育成に関しては幼稚園児並み。経営者がどれだけマネジメントに長けているか、自己啓発の勉強をどれほどやっているかを紹介会社に確認を取っておく必要があります。
調剤室で不正が行われていないか、社員を堂々と疑うのがブラック調剤薬局の経営者です。そのため、電子薬歴は導入しないのに、高額な監視カメラを調剤室に向けて設置する非情なことをやってのけてしまいます。
頭が悪い薬剤師経営者の1番やってそうなことですよね。
社員を信用せずして組織を運営しようとしていることを、もう誰も指摘すらしないのでしょう。
店舗見学をした際には、入り口や調剤室の回りに監視カメラの設置の確認をしておきましょう!
とにかく薬剤師経営者は自分が1番でないと気が済まないのです。社員には金を払っているのだから何をやってもいいだろう、という俺様経営なので人がついてくわけがないですよね。
少しでも意見を言うと即刻異動を言い渡され、キャリアも何も築くことが出来ないのがブラック調剤薬局です。しかも自分よりも能力が高く(ほとんどがそうですが)経験値の高い人材は徹底的に無視を続け、挙句の果てに離職に追い込みます。
面接時には人事異動がどれくらいの頻度であるかの確認をしておきましょう!
2~3ヶ月に1回程度の異動があればもう立派なブラック調剤薬局です!
経費削減をバカの1つ覚えのように社員へ言い続けているが、自分は薬の売価をちょろまかしてまでもベンツに乗りたいらしいのです。削減する点を間違っていることに気が付かないのでしょうか。
まともな税理士が付いていないが故に、少しずつ帳簿を誤魔化しては小銭をためて自分「だけ」に還元する悪徳経営者がそこにも居るのです!
いざ入社しても実際に給与をもらうまでは油断大敵です。なんやかんや理屈を言われ、基本給が実は年俸制だったなんて後付けで言われたりするのがブラック調剤薬局です。
ブラック調剤薬局では薬剤師を入社させてしまうことが目的なので、
その後のことまでは何を言われようが上から押さえつけるように言いくるめてしまうのです。
お金の話は面接時に大雑把な説明しかしないので、冷静に聞いておく必要があります。
調剤薬局では通常は必要経費なるものが存在し、
営業に係る備品は会社が購入するものとなっているのが一般的です。
しかし、ブラック調剤薬局ではマスク一枚も社員が自腹を切って購入しなければなりません。さらには事務用品も製薬会社からの粗品(付箋、ボールペン等)で賄っているため会社のロゴが入ったクリアファイル1つとっても存在しないのです。
とある調剤薬局を訪れると、薬剤師や事務が女優のようにお顔がきれいな方ばかりなことがあります。完全に薬剤師経営者の好みで選んでいるため、どんな経歴であろうが顔が良ければ採用となってしまうのです。
当然のことながら事務の適性が無いのに顔が良いがために採用されてしまい、
すぐに離職となってしまうのがブラック経営者なのです。
特に自分好みの顔だとえこひいきがはなはだしく、
あからさまに近寄っていきセクハラまがいの行為に及んでしまうのです。
さらには、好みの顔だと特別手当が発生し基本給は他の人よりも多くもらったり、給与明細に無い謎の金額が付け足されているので社員間では「社長手当」などと密かに呼ばれているのです。
求人票には皆勤手当ての付与が明記されている「はず」なのに、有給休暇を取得したら皆勤手当が無くなってしまった・・・というのも、実在するブラック調剤薬局の話です。
有給休暇は個人の財産のはずなのに、元薬剤師経営者の認識不足や知識が足りないために違法とも言えることがまかり通ってしまうのです。このことから、社員は皆勤手当がもらえなくなるので有給休暇を消化できないという負の連鎖が止まらないのです。
社員を怒鳴り散らすことは日常茶飯事に行われている行事ですが、
それを患者様の前でやってしまうのがブラック調剤薬局です。
ただでさえ具合が悪くして来院しているのに、大きな声で「はようせんかい!」「それ急いで!」なんて怒号が飛び交う調剤薬局には行きたくないですよね。あそこの薬局はいつも男性の薬剤師が怒鳴っているから嫌だね、なんて近所のひとから笑いものにされているのです。
転職前に自分の目でみて確かめてみる、
近くに知人がいる場合は評判を聞いてみる、など情報収集が重要です。
元薬剤師経営者には女好きが多く、まだ世間に染まっていない新卒者がターゲットになることが多いのです。卑猥な言葉を言ったり、私生活に及ぶことまで介入した発言は聞くに堪えられるものではありません。
社会人1年生となれば、緊張からか通常の半以下の判断能力となるのでしょうか、逆らえば逆切れされてしまうという先輩からの有り難いお言葉で泣き寝入りをしてしまうのです。
投薬をしている後ろからハグしたり、調剤室で壁ドンをしたりとやりたい放題なのです。
労働基準監督署からも目を付けられていてもお構いなしです。
ブラック調剤薬局では薬剤師経営者が殿様商売をしているので、国からの一般的な注意喚起も功をなさないのです。それを真摯に受け止めていればブラック調剤薬局とはならないのですが。
相手が国であろうが誰であろうが、店が潰れてしまうまで突っ走っていくのでしょう。
「就業規則が最近できました」これは設立して10数年のブラック調剤薬局の薬剤師経営者の言葉です。どうやら必要ないと思っていたようです。
トップが自分のやりたいように会社を動かしていればいいと考えているのがブラック薬局の特徴です。個人情報保護法やメンタルヘルス問題など指摘されてもなんのことか理解が乏しく、当然社員にも然るべき対策をとってもらう意識がないのです。
トップが機密保持に意識が薄いので、結局は同じような感覚の人材しか集まってこないのです。
ここまでブラック調剤薬局の特徴(実話)をあげてきましたがいかがでしたか?薬局は一般企業と比べて競争率が低いので、経営者も自分の好きなようにやるケースも多いんです。
ここで頼りになるのが転職会社なんです。
実は転職会社に求人を出すには審査があります。審査をした上で「この調剤薬局は登録者を紹介できない」と断ることもあり、その地域を担当しているアドバイザーは日々情報収集しています。
「○○薬局、また人が辞めたらしい…」という情報はすぐにアドバイザーの耳に入ります。
ですから転職会社はブラック調剤薬局を認識しているのです。
となると…ブラック調剤薬局はどこで人材を募集しているのか?
実はハローワークで募集をしているんです。
ハローワークは掲載する基準が甘いのでどんな薬局でも無料で求人が出せます。
「ハローワーク=100%ブラック求人」というわけではありませんが、監視をする人がいない分、ブラック薬局の求人は多いと認識しておくべきでしょう。
もし、ハローワークで気になっている求人を見つけたら、転職会社のアドバイザーに相談してみるのもアリです。「○○薬局が気になっているんですけど、評判どうですか?」と聞けば教えてくれます。転職はいかに上手く情報収集をしていくかが大切になってきます。
その中で有効な手段の1つが転職会社なんです!
ブラック調剤薬局は経営のノウハウを知らないブラック薬剤師が社長なので、当然といえば当然のことだと思われます。保険診療でお金を稼いでいるので、受け身の営業をやっていれば殿様気分になってしまうのでしょうね。
転職の際にはこんなブラック調剤薬局に当たらないように、
経営者の性格や経営方針を紹介会社に確認をしておくことをオススメします。
調剤薬局は個人経営が多いので、
社長が服薬指導なんかしている薬局には転職しないのが賢明です。
薬剤師のブラック環境は他にもある!?職種別の特集記事一覧はこちら 薬剤師職種シリーズ一覧