病院薬剤師は求人数の少なさもあり、人気の高い薬剤師求人の一つ。
「医療に携わりたい」という気持ちで薬剤師を目指してきた方は、患者との距離の近さに病院薬剤師選ぶ人も多いでしょう。
しかし、実際に働いていた薬剤師から話を聞いてみると、理想と現実のギャップに悩む人が一番多い現場でもあると感じています。
……正直なところ、ブラックな病院が多いのが現実ですよね。
目次でわかる病院薬剤師
医師・看護師、多くのコメディカルとの協力体制で働くのが病院薬剤師の魅力でもあり、ブラックになりうる一番のポイントでしょう。
病院内でも職種によってヒエラルキーがあり、医師が治療のトップ、看護師が現場のトップ、薬剤師は彼らの下。
薬剤師のことを下に見ていて、自分の部下のように扱う現場もあります。
いくら「チーム医療」と聞こえがよくても、医師の決めた治療方針に逆らいづらく、薬剤師よりも医師・患者と距離の近い看護師に口答えもしにくいのが現実。
もちろん中には、薬剤師にも丁寧に接してくれる医師や、薬剤師を頼ってくれる看護師もいます。しかし、チーム医療に薬剤師が必要と感じられはじめたのは、近年の話。まだまだ薬剤師の活躍の場は少ないです。
本気でチーム医療に取り組んでいる病院以外は、医師・看護師と立場に違いがあり、できることが限られているのが現実。
医療に夢を見ていた人ほど、ギャップを感じてしまうでしょう。
メーカー主導の勉強会は、調剤薬局やドラッグストアでもあることですが、病院は参加するメンバーに医師もいるので、メーカは気合をいれて勉強会を開催します。
最近はMRも露骨に豪華な接待はしなくなりましたが、相変わらず勉強会では豪華なお弁当付きだったりしますよね。そして勉強会の内容も、8割は自社の営業。
メーカーPRの場だってわかりつつお弁当目当てで参加しますが、結局新薬の説明を聞いても院内で処方されるのは20年以上前に発売された薬が中心、なんてケースはザラ。
一体この知識をどこで使うんだと、うんざりしてる方も多いでしょう。
ちなみに、ドラッグストアなら勤務時間外の勉強会参加にはしっかり残業代が出たりしますが、病院では出ませんよね。
ランチタイムの合間をぬった勉強会か、サービス残業が常。そのうえ病院内のチームミーティングやカンファレンスなど、やることは山積み。
薬剤部や注射室でずっと調剤をしている、なんて院内処方マシーンになっている薬剤師もいますが、やはり病院ならではの多くの職種の人との関わりが原因で、様々な雑用が発生しがちです。
サービス残業が常にあるうえに一日中立ち仕事なので、体力がないともちませんよね……。
病院が新卒中心の採用なのも、体力のある若い子が欲しいから。
新卒のときに、「病院薬剤師は初任給が低いけど、長く勤めれば給料が上がっていくことが魅力」、そう思って就職した方も多いでしょう。
でも上のポストはつまっているので、実際は年々上がるのも微々たるもの。公務員扱いの国立・公立病院でない限り、大幅な昇給の望みは薄です。
特集:他の公務員薬剤師もブラック!?実態を暴く
ドラッグストア&大手製薬>調剤薬局>病院
調剤薬局&大手製薬>ドラッグストア>病院
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200床程度の総合病院で5人前後の薬剤師
もちろん科や病院によって適切な人数は違うが、200床に対して5人以下になるとキツいな…
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キャリアアドバイザーは自分の意見を言ってくれる薬剤師、大歓迎!
要望・不満・疑問点をクリアした求人を新たに探してもくれる
若くて長時間働ける人しか続かない職場かどうか、チェックできるポイント
若い人や転職者が馴染みにくい原因が隠れているかもしれないのでチェック
長い間うまく職場がまわっていて欠員なかったケースもある。
スペースではなく、他の職員との会話をチェック!
医師・看護師や事務などとの関係性や、患者との距離感をはかろう
◆薬キャリ