薬剤師という特殊な職種を選んだからには「稼ぐ薬剤師」を目指したいと考えることでしょう。この仕事しか選べない環境の中だからこそ、しっかりと足元を固めておく必要があります。
二年に一度改定される薬事法と業界の動向を先読みしておかなければ、いつまでも薬剤師の売り手市場は続かないと思われます。生き残れる「稼ぐ薬剤師」になるためには転職先も慎重に選ぶ必要があるでしょう。
目次でわかる年収アップ!
薬局でお薬を取り扱うだけが薬剤師のお仕事ではありません。
何千種類もの薬の情報を取り扱うMRももちろん薬剤師の資格が活かされる仕事なんです。
特に20代から30代は収入も上がりやすく、若年層の薬剤師の転職にはもってこいだと言えるでしょう。
成績によって年収のふり幅は大きいですが、30代などで1,000万円を超えることも可能ですし、製薬会社は福利厚生もかなり良いのが特徴です。
MRの仕事のキモと言えばドクターとの関係性が大きく影響すると言っても過言ではありません。ドクターに気に入られるように普段からのコミュニケーションやお付き合いを欠かすことが収入に直結すると言えるでしょう。
ドクターに可愛がられることで、お薬を採用されやすくなり成績も上り簡単にベースアップされると言われています。このまま順当に在籍していけば40代後半で管理職となるケースもあるようです。
20代でも年収が500万以上が期待できるMRというポジションですが、新薬を扱うメーカーのMRとなるとジェネリック医薬品MRの1.5倍とも言われています。
同じ仕事をするならば新薬の開発が進んだメーカーへの転職をおススメします。
CSOのコントラクトMRも40代からの転職者にはとても人気となっています。
正社員という立場ではありませんが、年収はジェネリック医薬品MRよりは上となっています。様々な業界を経験した40代の薬剤師だからこそ、知識と人間性をCSOで活かせるのではないでしょうか。
ドラッグストアではOTC商品の圧倒的な存在の中、薬剤師の立ち位置とは登録販売者の扱いが出来ない第一類薬品や要指導薬品の対応がそれにあたります。
投薬がないので接客販売だけが仕事なのかと思いきや、意外にもドラッグストアは薬剤師の仕事が多く年収が高いとされているのです。
どの年代からも転職しやすく20代でもがっつり稼ぎたいと思われる人にドラッグストアはおススメです。
様々な商品を取り扱うこともあり、営業時間の長さは他の転職先の比ではありません。働く時間が長時間であれば当然給与も高くなることは一目瞭然です。
基本給が高い分、残業代もそれを基準に計算されるので年収は30代前半でも600~700万は期待できると言えるでしょう。
ドラッグストアでは薬剤師の仕事の量もとても多くOTCの知識も当然のことながら身についていきます。さらにはドラッグストアでもかかりつけ薬剤師を推奨しているため、トイレットペーパーを買いに来たお客様も常連さんとなり担当の患者様として昇給対象になりやすいとされています。
ドラッグストアでは店長がそのお店を任されているため、店長との良好な関係性を築いておくことが年収アップのキモと言えるでしょう。人事評価も現場で行われるため、広い店内での行動範囲は全て評価対象となるのです。
バックヤードで積極的に雑務をこなす等、薬剤師としての仕事以外の業務に取り組む姿勢も評価されやすく店長の采配ひとつで昇給される可能性があるのです。
薬剤師として患者様と一番近いところで薬剤師の仕事が出来るのが調剤薬局でしょう。
服薬指導のための接客からドクターへの疑義照会、医療事務との連携などすべてが患者様への直接的な関係性を築くためだと言えます。
そんな地域密着性を全面的に感じさせる調剤薬局では、薬剤師としてのキャリアアップには欠かすことが出来ない投薬の経験をしっかりと積むことが出来ます。
40代でも色々なお薬を経験することで、年収アップすることは十分に期待できるのが調剤薬局と言えるでしょう。
ドラッグストアなど投薬をすることがない職場からの転職となると、調剤薬局で投薬経験を積むことで大幅な年収アップを期待することが出来ます。
特にクリニックなどの門前だと科目が多いので、それだけ多くの投薬経験を身に着けることが出来ます。故に歯科や耳鼻科、皮膚科よりも内科小児科の門前を選ぶことをおススメします!
調剤薬局では早くて20代後半からすでに管理薬剤師の資格を取得してキャリアアップを図ることが出来るので、5年後10年後を考え生涯年収を算出しておくことも可能なんです。
収入に直結する処方箋に着目すると、その枚数を何人の薬剤師でこなしていくのかを必ずチェックしておきましょう。
どの調剤薬局も慢性的な人手不足ですが、結局枚数だけもらってもピッキングすら間に合わない薬局であれば監査もまともに出来ないのが現状なのです。
ベースアップや資格手当をきちんと出してもらえる調剤薬局では、客足の流れがとてもスムーズであるため処方箋枚数と薬剤師の人数の整合性が取れているのです。
新薬の研究開発や商品の管理と在庫商品の取り扱いに欠かすことが出来ないのが薬剤師の有資格者です。特に麻薬などの特殊な薬品の取り扱いには、現場に必ず薬剤師数人を配置しなければならない決まりがあるのです。
製薬会社の管理薬剤師ともなれば製剤などの管理やサンプル調剤などの業務となるため、実際に患者様とふれあう事はありません。
製薬会社での勤務体制となるため一般職の社員と同じ待遇になることが多いようです。薬剤師だからといって特別な待遇があるわけでもなく、資格手当も一般的な金額と言われています。
ただ、携わっている新薬の研究開発が進み、新しいお薬が世に出るとなれば臨時ボーナスが出ることもあります。
治験コーディネーター(CRC)を担う薬剤師も製薬会社に多数在籍しています。最近はSMOに外注する企業も増えてきていますが、臨床開発モニター(CRA)とあわせ自社採用もあり。
新薬の情報を医療機関へ紹介するMRとセットになることも多く、臨床試験の現場に立ち会うことが多い仕事です。
30代後半から治験薬剤師に転職を好む人も多く、年代を気にせずに収入アップを望めると言えるでしょう。
急性期の病院では様々な患者様を受け入れているため、それだけ多くの薬を取り扱い薬剤師のキャリアアップにはもってこいと言えるでしょう。
求人自体が希少なことから、転職希望の薬剤師は卸会社やメーカーからの口コミで求人情報を仕入れる事もあるほどだと言われています。
施設などの常駐薬剤師の求人とは大きく条件も異なるので間違えないようにしておきましょう。ただし、病院の求人はほとんどが20代新卒および第二新卒に特化されているため、30代からの転職は余程の情報網を確保しておく必要があるでしょう。
24時間体制で患者様に対応していることから、当然薬剤師も夜間や早朝の出勤時間も考えられます。もちろんのこと深夜残業や早朝手当などがつきやすく、収入アップになりやすいと言われています。救急に対応するなど必要とされる人材となれば、やりがいとともに給与面でも結果はついてくるでしょう。
チーム医療の一環として服薬指導もフォーカスされているので、オンコロジーなどの専門的な資格を取得することで評価の対象とされることが多いのです。
管理栄養士や臨床検査技師など専門的な医療従事者と同じステージで活躍することができるため、高度な知識とスキルが身に付き安定した収入を得ることができると言えるでしょう。
薬剤師としてキャリアを積み様々なシーンで人間的にもスキルを磨いた時に、もっと薬剤師としての資格を活かせる場所を考えたことはあるでしょうか。薬剤師として経験した者しかわからない悩みや現場での労働環境に「寄り添う仕事」が転職会社のアドバイザーです。
薬剤師の転職に親身になり、自分も薬剤師の有資格者で経験者だというだけで圧倒的な信頼を得ることができる、非常にやりがいのあるポジションだと言えるでしょう。
薬剤師専門の紹介会社に席を置き、転職を希望する薬剤師に自身の経験に基づきアドバイスを行います。そうして勝ち取った信頼関係は転職を成功させた成果報酬として給与に反映されるでしょう。
薬剤師として身に付けた心構えやホスピタリティの精神は、転職を考える相談者へ向けることで十二分に活かす事が出来るのです。
さらには、相談を受けることが出来るコンサルタントが薬剤師の有資格者だということは、紹介会社にとって集客に有利なものとなりとても高評価となる一因なのです。
薬剤師の職場環境などの裏事情を熟知していることが、良質な求人を引きだしていくことになります。紹介会社では相談者(薬剤師)と求人あって成り立つものなので、その両方をサポートできる人材は昇級の対象になりやすいのです。
薬剤師の有資格者がコンサルタントというだけでも、信頼性のある求人が非公開として飛び込んでくると言われているため離職を避けるために高額な給与体制にしている会社も多いと言われています。
それなりの立ち居振る舞いとコミュニケーション能力も求められるため、やはり40代からの転職が有利ではないでしょうか。
薬剤師は医療従事者というカテゴリでみるとどうしても高給取りと思われがちですが、
薬剤師の年収も日本の年功序列に習えばやはり年々昇給があっての事だと言えるでしょう。
ただ、年をとって経験を積んだ薬剤師しかできない仕事もあるので、転職のタイミングを首尾よく見ていく事をおススメします。
具体的には目的の求人情報をしっかりと入手することです。
紹介会社には非公開求人も多数あるので一度相談してみることをおススメします。
その際には、必ず現在の年収と目標である年収を明確にしておきましょう。生涯年収を設定しておくのとしないとでは、転職のスタートダッシュに差がついてしまいます。
また、薬剤師の中でも認定薬剤師、かかりつけ薬剤師、数え切れないほどの資格があります。
買い手市場に将来的に変動していく可能性も大きいので
薬剤師としてのスキルも上げ、さらには収入も上げられる資格取得は視野に入れておきましょう。
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