ドラッグストア薬剤師に転職!高年収だけじゃない魅力と注意点を解説

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薬剤師勤務先シリーズ「ドラッグストア薬剤師に転職!高年収だけじゃない魅力と注意点を解説」|イメージ画像

「ドラッグストアに転職したい」と一度でも考えてみたことがある薬剤師の方。高収入であることや、OTC医薬品の知識が身につく、ということは聞いたことがありますよね。

 その反面、「営業時間が長くて大変そう」「雑用が多そう」なんて不安もよぎるのではないでしょうか?

実は……ドラッグストアは、稼ぎたい・学びたい・休みもとりたい、という欲張りな薬剤師にピッタリの職場だ!
ウッソ!?だってレジ打ちとか品出しとかするんでしょ?それで学べるってどういうこと!
将来的に、単純に処方箋通りに調剤するだけならそのうちAIでもできるようになるぞ……

店頭で患者とコミュニケーションできるドラッグストア勤務はこれからの時代を生きる薬剤師にうってつけの環境じゃ!
う~ん、、、でも、休日出勤あるでしょ?休みとりにくいんじゃないすか?
それは昔の話!

最近は、新卒・中途での採用強化や、パート・派遣の薬剤師で人員がしっかり確保されているから、中途半端な規模の調剤薬局よりちゃんと休めるぞ!
ドラッグストアの薬剤師には、まだまだ誤解があるようじゃな。
しっかり解説していくから、転職の参考にするんじゃよ!

目次でわかるドラッグストア

ドラッグストア勤務は、欲張りな薬剤師にオススメ!

今まで3回転職したけど……立地がいいところはお給料安いし、でもプライベート考えるともっと稼ぎたいし、この先もずっと調剤薬局で働くのキツくない?どうしたらいいのよ?
稼ぎたいならドラッグストアに行け!調剤経験があるならなおのこと、調剤併設のドラッグストアに行くのがオススメじゃ!
ドラッグストア=稼げるけど調剤以外の雑用がある、休みがとりにくい、なんて考えてるなら今すぐあらためるんだ。

調剤併設専門で働くこともできる!スポットで店舗に入る薬剤師も抱えているので、案外休みがとりやすいんだ!
それなら私でも働けるかも!

 

OTCのみ?調剤併設?どっちがいい?

調剤併設のドラッグストアなら、調剤もできるしOTCも扱えるしって思ってるんだけど、どうなの?

 ドラッグストアで働こうと考える薬剤師は、調剤薬局併設と、OTC医薬品販売のみではじめは迷うのではないでしょうか。それぞれ解説していきます!

 調剤併設ドラッグストアはどうなの?

 多くの薬剤師の方は調剤薬局併設のドラッグストアを希望されます。「調剤業務」「服薬指導」「薬歴管理」など、調剤薬局での経験・スキルも生かしつつ、OTCの知識も広げられるのでオススメ。

 最近のドラッグストアチェーンの傾向としても、調剤併設型の店舗を増やしているので、求人数も豊富で選べるのも魅力的ですね。 

調剤だけやりたい、雑用をやりたくない、という場合は、調剤専門スタッフとして転職時に希望を出すのがコツ!
 OTC販売のみのドラッグストアの実態は?

ザ・ドラッグストア勤務という形のOTC販売のみでも、薬剤師としてスキルアップできるチャンス。基本的には店頭で患者とコミュニケーションをとりながら、どの医薬品が合うかを判断する仕事です。なので、コミュニケーションスキル・OTC知識が試され磨かれます。

 長寿大国となった日本において、昨今そして将来的に、こうしたセルフメディケーションに貢献できる人材は強いです。調剤薬局でもOTC販売に手をひろげて「かかりつけ薬局」としての付加価値をのばそうとしている店舗でも、大活躍できる薬剤師になれるでしょう。

OTC販売のみの店舗は、店舗経営なども学べるので、将来的に店長・マネジメントなどにすすみたい人にもオススメだぞ!

  OTCのみ・調剤併設のドラッグストアのポイント

・調剤併設ドラッグストア

⇒調剤スキル+OTC知識をこれから身に着けたいらば、調剤併設!

OTCのみのドラッグストア

⇒セルフメディケーションに貢献できる、経営含め広い目線で学べるなら、OTCのみも選択肢に入れてみて!

本当に年収が高いの?大手ドラッグストアの実態

年収が高い高いっていうけど、本当?
M&Aや多店舗展開で拡大中のドラッグストアは、本当に年収が高い!!
経営も安定していて、優秀な人材確保のために採用に力を入れている=給与水準が高くなる傾向があるんだ!
ドラッグストア 平均年収 平均年齢
マツモトキヨシ 732万円 45.0歳
サンドラッグ 514万円 32.5歳
スギHD 645万円 39.2歳
ツルハHD 784万円 44.2歳
ココカラファイン 643万円 44.3歳

新卒の初任給でも年収が500万円(賞与含む)を超える企業もあるのが、ドラッグストアの魅力。もちろんその裏には、土日祝も営業で朝から夜遅くまでの長時間労働、という理由もあります。

お給料アップ

ただその分、日用品やOTC販売など手広く商売を広げているので、診療報酬改定の影響も受けにくいのがドラッグストアの強み。コンビニやスーパーがライバルでもあるので、商売上手なんです。

安定経営を強みに新卒採用・中途採用も強化し、派遣やパートタイマーの薬剤師も多く在籍しているのがドラッグストア。なので、案外シフトを組んで休みをとりやすいのもあります。

ドラッグストアは、他業種の薬剤師が思っているほど、忙しくて休みづらい職場ではなく、休みをとりやすい環境をもつ職場なんじゃよ。

もちろん店舗や運営企業によってここは違ってくるから、転職サービスのアドバイザーに直接聞いたほうがいい。

面接同行などで直接店舗にて出向いてたりするから、現場を知っているケースもあるんじゃ!
  あわせて読みたい:ブラックなドラッグストアには要注意!
使えるエージェントは、
「実はここ数年の離職率が低い」とか、
「有給休暇がしっかり取れる」とか、

求人票に出てないデータも持っている!使い倒せ!!

  大手ドラッグストアのポイント

年収は確実に高く、案外休みも取りやすい!

⇒ドラッグストアチェーンは、安定経営で人材も豊富。それが、働きやすさにつながるんです。

・転職エージェントを使いこなして情報の裏どり。

⇒転職サービスのアドバイザーから裏情報を仕入れるのも有効。もちろん、求人情報にない現場の空気感は目で見て確かめるのも大事です。

ドラッグストア薬剤師に向いている人

ってことは稼ぎたい!学びたい!でも休みも取りたい!って薬剤師に向いてるってことね!
その通り!!!!

年収は高いドラッグストア薬剤師ですが、「どんなスキルをつけられるか?」もキャリアパスを考えた時に重要です。

どんな経験ができるでしょうか?一番のポイントは、「OTC薬品への知識がつく」ことでしょう。

家族や知り合いが健康について、薬剤師であるあなたになんらかの相談をしてくることもあると思います。そのような時にも病院の処方薬ではなく、一般用医薬品(OTC薬品)で対応できるならそのほうがいいですよね。 

でも、確かにドラッグストアに行った友達は、調剤も経験出来るし、OTCの知識もついたのは良かったって言ってたわ。

また、OTCと医療用医薬品を踏まえて、患者さんの状況に合わせて薬を選んであげる中で、それぞれの企業が推奨している医薬品を売ることもあります。

ただ相手に選ばせるのではなく、「売る」というセールス力も自分の意志次第では付けることができるわけです。 

でもこの前、僕の友達がドラッグストアの調剤薬局に処方箋をもらいにいくと、毎回ジェネリックに切り替えようとしてきて、相当ウザがってましたよ。
確かにそうよね。
私はしないけど、大手ドラッグとかだと特にマニュアルが厳しいみたいよね。
ドラッグストアの一番の狙いは、PB(プライベートブランド)の医薬品を売ることじゃ。
大きく利益を稼げる商品を売りたいのは、営利企業だから当然じゃろう。
誰が一番PBを売れるかコンテストみたいなものも、あるところが多いよな。
意外と競争社会なのね。
他の企業と同じように、悪い噂を流したり人の足を引っ張ることが好きなくだらない人間もいるから注意しろよ。
ドラッグで働く従業員はピンキリなんだ。

とは言っても、基本的にはそのジャンルでもっとも成分が良く、本当にオススメできる商品が推奨品に指定されていることがほとんどです。

本当は違う商品のほうが良いのに、利益が出るからといって中身が悪いものを売らなければいけないようなことは、まずありません。

高年収をもらいながらスキルも養うポイント

・OTC薬品への知識もつく
 病院や調剤薬局では少ない(ない)一般用医薬品の種類も学べる

・セールス力もつく
 他の業種ではつけられないセールス力を推売品をおすすめすることで養える

 

あとは、転職サービスのアドバイザーも人間だからな、こいつは転職早そうだ、と思ったら協力的だぞ。

信頼できるアドバイザーとの関係性づくりがキモだな。
まぁもちろん転職する身としては、「いい求人かどうか」かどうかは、紹介されてすぐには判断しかねるじゃろ。

だから複数の転職サービスに登録して、各サービスが出してくる求人を見比べるのが賢い転職方法じゃな。

  ドラッグストア薬剤師の転職のコツ

・転職エージェントを頼るべし!

高年収求人は転職サービス側も決めたいので、求人探しから年収アップ交渉まで協力的。スカウトが受けられる薬キャリなどのサービスがオススメ

 

他の薬剤師とどう違う?給料・休日・スキルを比較検証

自分は企業薬剤師なんで、調剤薬局ってそこそこ楽そうでいいな~ってイメージあったんですけど、薬局によって違うんすね!

ちなみに、企業や病院、調剤薬局の薬剤師と比べると、お給料とかどうなんすか?
正直、ドラッグストアは他の職場よりメリットがたくさんあるんだよな。
さまざまな角度で比較してやろう!

給料でいうならば、ドラッグストア&大手製薬>調剤薬局>病院

給料ならばドラッグストア&大手製薬がダントツ好待遇だ!!!

 給与比較

ドラッグストア&大手製薬>調剤薬局>病院

ドラッグストアの店長・エリアマネージャーともなれば800万overも見えてくるぞ!
あとは外資大手製薬のMRになって、バリバリ営業できれば1000万プレイヤーも夢ではないじゃろう
大手は給料いいってよく言われるけど、そんなんMRとか研究所長とか、一部に限られますからね~……一般社員は、順調に昇給してって600万~って感じっすかねぇ~
そう!大手は給料いいとはいっても、ポストが限られているのがネック。
新卒じゃないと入りにくい研究職とか転職で狙ってもキツいからやめておけよ。

ドラッグストアも、初任給で500万以上なんてこともある。OTCのみより調剤併設のほうが薬剤師は給料が高い傾向にあるが、地方店舗勤務であれば800万以上も狙える!
なので、稼げるドラッグストア薬剤師を目指すのは、大アリだ!

休みのある環境は、調剤薬局&大手製薬>ドラッグストア>病院

休みがしっかりとれるのは、調剤薬局と大手製薬じゃ!

 休日・福利厚生など比較

調剤薬局&大手製薬>ドラッグストア>病院

しかし実は、小規模な調剤薬局より、ドラッグストアは豊富で休みがとりやすい!
派遣やパートでスポットで店舗はいる人がいるもんね、弱小調剤薬局勤務からはうらやましいわ~……!!!
ほんと、休みがとりにくい・残業が常態化しているブラック調剤薬局には注意な……
あとは、勤務時間が長いドラッグストアと、急性病院は長時間労働になりがちじゃ……
「営業時間」「処方箋枚数」がポイントになる!

一人当たりの処方箋枚数が多すぎたり、営業時間が長すぎる調剤薬局はハードワークになりやすいので、まったり働きたいなら気を付けるんじゃ!

スキルは、病院>調剤薬局>大手製薬>ドラッグストア……と思いきや

やはり、調剤スキルアップを狙うなら病院、特に急性期病院はかなり力がつくんじゃよ!!!
その次に外せないのが、調剤薬局じゃな。

 調剤スキルアップ度比較

病院>調剤薬局>大手製薬>ドラッグストア

しかし!OTCに詳しくなり、患者さんのセルフメディケーションに臨機応変に貢献できる、という面では、実はドラッグストア勤務が一番スキルアップできるんだ!!
調剤や疑義照会、ゆくゆくAIでもできるようになる、って言われてるものね……OTCぐらい知らないと駄目よね……
企業勤めだと自社製品は自信もって説明できても、いろいろオススメは難しいっすね、、、
ドラッグストアは、店頭で相談を受けたり、様々な薬を日ごろからめにして提案できる。という点では、他の仕事にくらべてぐんっと、スキルアップのチャンスがあるぞ!

  セルフメディケーションスキルアップ度比較

ドラッグストア>>大手製薬>調剤薬局>病院

 

ブラックなドラッグストアを避けるために、気を付けるべきポイント

様々なメリット、デメリットがあるドラッグストア薬剤師。これから転職する方にむけ、最後にポイントをお伝えしましょう。

ドラッグストア薬剤師の最大のメリット&ポイントまとめ

ドラッグストアの最大のメリットは、その経営規模にあります。

多くのドラッグストアは店舗がたくさんあります。大手なら1,000店舗以上にも上ります。

企業や病院だと環境を簡単に変えることは難しいかもしれませんが、ドラッグストアなら簡単に環境を変えることができます。そのため環境が合わなくてもいきなり退職まで追い込まれる心配が少ないのです。

むしろ、そこまで悩むくらいだったら異動すればいいやくらいに考えておいたほうが上手くいきますよ。

ブラックなドラッグストアに転職しないために、ポイントまとめも用意しておいたぜ!
詳細を知りたかったら特集記事もあわせチェックだ!
 ドラッグストア転職の参考に「ポイントまとめ」

 不安要素

・初めからある程度給料は高いけど頭打ちになる。
 ほとんど体力仕事と変わらない。

・マニュアルがしっかりしている分、
 発想力や提案スキルを養いづらい環境

・明らかに理不尽なことをするお客さんでも
 責任はこちらになることが多い

・内勤でのスキルアップができるキャリアパスは
 薬剤師の勤務時間が足りていない以上、望みづらい

 希望的観測

・休みは希望通りにとれる環境の場合が多い

・販売力、接客力が鍛えられる

・男女の出会いはとても多い

・おすすめは調剤併設型ドラッグストア

・転職でブラックを引き当てないためにはいいエージェントから
 情報を引き出す必要がある

キャリアアドバイザーに本音を聞け!

ブラックなドラッグストアに入りたくなかったら、キャリアアドバイザーを頼れ!
転職サイトは常に自分の受け持ち地域の求人をチェックしてるから、本音を聞くのがいいぞ

  キャリアアドバイザーに確認するポイント

  気になる求人があったら

いつも求人を出している薬局なのか、今回だけなのか
求人を出した過去があればどのぐらいのスパンで新規募集出したのかチェック!

求人募集が頻繁であれば、離職率の高いブラック求人の可能性あり

 給料が近隣の調剤薬局より高く提示されていたら

忙しいか、難しい仕事のケース大。高給の根拠をチェック!

 疑問があればズバり聞いてしまう

キャリアアドバイザーは自分の意見を言ってくれる薬剤師、大歓迎!
要望・不満・疑問点をクリアした求人を新たに探してもくれる

ぶっちゃけ、若い子が多い職場がいいです、とか、言っちゃっていいんですかね?
(はぁ!?……1人薬剤師でもやって、若い事務員の子に囲まれてきたら!?)
要望はどんどん出すほうが、アドバイザーもぴったりの求人を見つけやすいぞ!
ちなみに大手ドラッグストアは若い子も多くて出会いもあるが、業務内容が幅広くて苦労するぞ。
(……ニヤリ……)
 

職場見学には絶対行くべき。結局は一緒に働く人との相性

薬剤師の人数は足りているか、雑用が多すぎないか、など確認するためにも、職場見学は絶対しておくべきじゃ。

ピリピリしてる現場は、転職しても定着しにくいぞ!!
見るべきポイントはいっぱいあるからな。まとめておいたぜ。

 職場見学の時見ておくべきポイント

 独身者だけに偏っていないか

若くて長時間働ける人しか続かない職場かどうか、チェックできるポイント

 年齢の高い人、長く働いている人だけに偏っていないか

若い人や転職者が馴染みにくい原因が隠れているかもしれないのでチェック
長い間うまく職場がまわっていて欠員なかったケースもある。

 調剤室の中も見学させてもらう

書類が溜まっていないか、整理整頓がなされているかなどチェック
薬剤師が疲れている職場は、環境が荒れていることも多いからな

対面カウンセリングが丁寧なマイナビ薬剤師なら、親身に話を聞いてくれるので、すぐに転職を考えてなくても足を運ぶ価値はあるぞ。

調剤薬局併設のドラッグストア求人数も多い!地域密着の求人も扱っている。
◆マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師
大手経営のドラッグストアに転職したいなら、薬キャリを頼るのじゃ。
様々な大手企業とのパイプがあるので、年収や環境のいい企業を紹介してくれる!

◆薬キャリ

薬キャリ

 

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