「ドラッグストアに転職したい」と一度でも考えてみたことがある薬剤師の方。高収入であることや、OTC医薬品の知識が身につく、ということは聞いたことがありますよね。
その反面、「営業時間が長くて大変そう」「雑用が多そう」なんて不安もよぎるのではないでしょうか?
目次でわかるドラッグストア
ドラッグストアで働こうと考える薬剤師は、調剤薬局併設と、OTC医薬品販売のみではじめは迷うのではないでしょうか。それぞれ解説していきます!
多くの薬剤師の方は調剤薬局併設のドラッグストアを希望されます。「調剤業務」「服薬指導」「薬歴管理」など、調剤薬局での経験・スキルも生かしつつ、OTCの知識も広げられるのでオススメ。
最近のドラッグストアチェーンの傾向としても、調剤併設型の店舗を増やしているので、求人数も豊富で選べるのも魅力的ですね。
ザ・ドラッグストア勤務という形のOTC販売のみでも、薬剤師としてスキルアップできるチャンス。基本的には店頭で患者とコミュニケーションをとりながら、どの医薬品が合うかを判断する仕事です。なので、コミュニケーションスキル・OTC知識が試され磨かれます。
長寿大国となった日本において、昨今そして将来的に、こうしたセルフメディケーションに貢献できる人材は強いです。調剤薬局でもOTC販売に手をひろげて「かかりつけ薬局」としての付加価値をのばそうとしている店舗でも、大活躍できる薬剤師になれるでしょう。
・調剤併設ドラッグストア
⇒調剤スキル+OTC知識をこれから身に着けたいらば、調剤併設!
・OTCのみのドラッグストア
⇒セルフメディケーションに貢献できる、経営含め広い目線で学べるなら、OTCのみも選択肢に入れてみて!
ドラッグストア | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
マツモトキヨシ | 732万円 | 45.0歳 |
サンドラッグ | 514万円 | 32.5歳 |
スギHD | 645万円 | 39.2歳 |
ツルハHD | 784万円 | 44.2歳 |
ココカラファイン | 643万円 | 44.3歳 |
新卒の初任給でも年収が500万円(賞与含む)を超える企業もあるのが、ドラッグストアの魅力。もちろんその裏には、土日祝も営業で朝から夜遅くまでの長時間労働、という理由もあります。
ただその分、日用品やOTC販売など手広く商売を広げているので、診療報酬改定の影響も受けにくいのがドラッグストアの強み。コンビニやスーパーがライバルでもあるので、商売上手なんです。
安定経営を強みに新卒採用・中途採用も強化し、派遣やパートタイマーの薬剤師も多く在籍しているのがドラッグストア。なので、案外シフトを組んで休みをとりやすいのもあります。
・年収は確実に高く、案外休みも取りやすい!
⇒ドラッグストアチェーンは、安定経営で人材も豊富。それが、働きやすさにつながるんです。
・転職エージェントを使いこなして情報の裏どり。
⇒転職サービスのアドバイザーから裏情報を仕入れるのも有効。もちろん、求人情報にない現場の空気感は目で見て確かめるのも大事です。
年収は高いドラッグストア薬剤師ですが、「どんなスキルをつけられるか?」もキャリアパスを考えた時に重要です。
どんな経験ができるでしょうか?一番のポイントは、「OTC薬品への知識がつく」ことでしょう。
家族や知り合いが健康について、薬剤師であるあなたになんらかの相談をしてくることもあると思います。そのような時にも病院の処方薬ではなく、一般用医薬品(OTC薬品)で対応できるならそのほうがいいですよね。
また、OTCと医療用医薬品を踏まえて、患者さんの状況に合わせて薬を選んであげる中で、それぞれの企業が推奨している医薬品を売ることもあります。
ただ相手に選ばせるのではなく、「売る」というセールス力も自分の意志次第では付けることができるわけです。
とは言っても、基本的にはそのジャンルでもっとも成分が良く、本当にオススメできる商品が推奨品に指定されていることがほとんどです。
本当は違う商品のほうが良いのに、利益が出るからといって中身が悪いものを売らなければいけないようなことは、まずありません。
・転職エージェントを頼るべし!
⇒高年収求人は転職サービス側も決めたいので、求人探しから年収アップ交渉まで協力的。スカウトが受けられる薬キャリなどのサービスがオススメ
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様々なメリット、デメリットがあるドラッグストア薬剤師。これから転職する方にむけ、最後にポイントをお伝えしましょう。
ドラッグストアの最大のメリットは、その経営規模にあります。
多くのドラッグストアは店舗がたくさんあります。大手なら1,000店舗以上にも上ります。
企業や病院だと環境を簡単に変えることは難しいかもしれませんが、ドラッグストアなら簡単に環境を変えることができます。そのため環境が合わなくてもいきなり退職まで追い込まれる心配が少ないのです。
むしろ、そこまで悩むくらいだったら異動すればいいやくらいに考えておいたほうが上手くいきますよ。
いつも求人を出している薬局なのか、今回だけなのか
求人を出した過去があればどのぐらいのスパンで新規募集出したのかチェック!
求人募集が頻繁であれば、離職率の高いブラック求人の可能性あり
忙しいか、難しい仕事のケース大。高給の根拠をチェック!
キャリアアドバイザーは自分の意見を言ってくれる薬剤師、大歓迎!
要望・不満・疑問点をクリアした求人を新たに探してもくれる
若くて長時間働ける人しか続かない職場かどうか、チェックできるポイント
若い人や転職者が馴染みにくい原因が隠れているかもしれないのでチェック
長い間うまく職場がまわっていて欠員なかったケースもある。
書類が溜まっていないか、整理整頓がなされているかなどチェック
薬剤師が疲れている職場は、環境が荒れていることも多いからな
◆薬キャリ