調剤薬局業界9位のアイセイ薬局。店舗数はさほど多くはありませんが、調剤薬局事業のほかにも介護福祉事業、障害者独立支援事業、医療モールの開発事業など行っていて、企業としても働く社員としても非常に将来性に溢れた企業です。
今回は調剤薬局アイセイ薬局に転職を考えている方の為に業界人が徹底解説!「調剤薬局のアイセイ薬局の将来性は?給料は?残業時間は?働きやすさは?」と思っているのであれば、求人応募前にこの記事を読んで是非参考にしてください。
目次タイトル
47都道府県すべてではありませんが、全国に337店舗(北海道~広島)を展開するアイセイ薬局。従業員数、店舗数は年々増え、調剤薬局業界では業界9位に位置しています。
社名:株式会社アイセイ薬局 |
本社所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-2 丸の内三井ビルディング |
代表者:代表取締役社長 藤井江美 |
設立:昭和59年9月 |
従業員数:2,755名(平成29年10月2日現在) |
連結売上高:592億円(平成28年) |
事業内容:調剤薬局事業 |
出店数:337店舗 |
出店地域:全国(関東中心) |
株式会社アイセイ薬局 事業一覧 |
---|
・調剤薬局事業 ・介護福祉事業 ・障害者自立支援事業 ・医療モール開発企業 ・医院開業支援、経営支援事業 ・経営連携、事業継承事業 |
医療モール開発事業とは医療に特化した複合施設を開発する事業。医師としても患者さんの病状によって医院どうしで紹介しあい、処方箋を一つの薬局で対応します。患者さんは総合病院のように施設を利用することができるので便利。
また、薬剤師としても様々な分野の処方箋を扱えるのがポイント。アイセイ薬局が運営している御池の「京都メディカルガーデン」では内科、眼科、皮膚科、耳鼻科、そして泌尿器科が入っているので幅広く勉強ができます。
アイセイ薬局はこの「医療モール事業」を30年も前から実施している医療モールの元祖。事業として既に確固たるものを築いているので、今後もさらに発展していくでしょう。
医院開業支援、経営支援事業とは |
---|
株式会社アイセイ薬局の調剤ノウハウを生かしてこれから医院を開業しようとしている医師の方と協力してより正しい治療、処方を行えるようにするもの。 |
経営連携、事業継承事業とは |
---|
薬剤師の後継者問題や調剤薬局の経営難を危惧して、業界再編の為に積極的に経営連携を行っていくもの。資金ショートや薬剤師不在に陥った薬局に資金や人員を提供、事業再構築に臨む。 |
中途での採用は主に正社員・パートの2つ。薬局ごとに募集要項や望まれている人材は異なりますが、平均的な収入はこちら。
アイセイ薬局、転職時の年収の例 |
---|
・正社員 年収:400万~650万円 ・パート 時給:1.800円~2,500円 |
アイセイ薬局では調剤薬局未経験やブランクのある薬剤師の為のキャリア薬剤師研修プログラム「@pharm」も実施。基本的なビジネスマナーから処方箋の扱い方、保険・医療制度、患者応対のロールプレイングまで学べる研修です。
調剤薬局未経験から自分が目指しているキャリアまで、研修から業務までを通してアイセイ薬局で学ぶことが可能です。
調剤薬局の規模に於ける平均年収 |
---|
・従業員1000人以上 約540万円 ・従業員100~999人 約480万円 ・従業員1~99人 約590万円 |
アイセイ薬局の福利厚生は有給、産休育休はもちろん、 地域手当も充実しています。
育児休暇に関しては子どもが3歳になるまで利用可能、働く場合も短縮時間(最大2時間短縮可能)で働くことができ、育児をする女性にとって働きやすい制度を設けています。育休制度はもちろん男性も取得可能。
また、各種制度によって長期に渡って仕事を休んでいる時でも、自宅で勉強が出来るe-ラーニングも用意。復帰時にブランクを感じることなく業務に取り掛かることができます。
地域手当は「特定の地域内」、「全国転勤」の2段階に分けそれぞれ手当を支給。全国勤務の場合は初任給でも手当によって40万を超えるケースもあります。
アイセイ薬局は調剤薬局以外にも様々な事業を行い、一見、順調に今後も成長していくようにも見えますが、その反面、平成28年から29年にかけて上場を廃止したり不祥事が立て続けに起こっています。平成29年の3月にはインサイダー取引、そして8月には処方箋を別店舗で取り扱い、保険請求をしたことで行政に厳重な処罰を受けています。
同時期に子会社数社と合併したこともあり、企業として今後の立て直しが大きな課題になりますが、アイセイ薬局に転職する際には、事前に働く職場がこれらの事によってどのような影響が出ているのかも知っておくべきでしょう。
アイセイ薬局は全国に337店舗を展開する調剤薬局。 店舗数と従業員数は着実に伸びてはいますが、平成28年に不祥事があったり売り上げが下がったりと今後の立て直しが注目されている企業です。
しかし、キャリアパスの豊富さや、比較的高い年収、様々な事業によって事業拡大を目指す姿勢から企業としての今後の活躍も、そして転職先としても同時に注目されています。薬剤師だけでなく、ゆくゆくは本社勤務も…と考えている方におススメです。
しかし、もちろん店舗によって店内の雰囲気、残業時間は大きく異なりますので注意が必要です。ブラックな店舗を避けるために気を付けるべきポイントをまとめたので、このポイントを忘れずに面接、店舗見学を行ってください。
いつも求人を出している薬局なのか、今回だけなのか
求人を出した過去があればどのぐらいのスパンで新規募集出したのかチェック!
求人募集が頻繁であれば、離職率の高いブラック求人の可能性あり
忙しいか、難しい仕事のケース大。高給の根拠をチェック!
キャリアアドバイザーは自分の意見を言ってくれる薬剤師、大歓迎!
要望・不満・疑問点をクリアした求人を新たに探してもくれる
若くて長時間働ける人しか続かない職場かどうか、チェックできるポイント
若い人や転職者が馴染みにくい原因が隠れているかもしれないのでチェック
長い間うまく職場がまわっていて欠員なかったケースもある。
書類が溜まっていないか、整理整頓がなされているかなどチェック
薬剤師が疲れている職場は、環境が荒れていることも多い。
◆薬キャリ