今回はアイン薬局(アインファーマシーズ)に転職を考えている方の為に業界人が徹底解説!将来性、給料面、働きやすさなどを丁寧に解説!
調剤薬局業界1位であるアイン薬局(アインファーマシーズ)は全国に1,066店舗、そしてドラッグストアは52店舗あり、上場企業で今一番勢いのある企業です。
また、リテール事業として「アインズ&トルぺ」という美と健康のショップを展開し、美容業界にも参入していたり、店舗によっては英語対応を標準化、社内の取り組みとしては子どもを持つママさんにとって働きやすい環境づくりを心がける、などの取り組みも行っています。
目次でわかるアイン薬局
全国に調剤薬局1,066店舗、ドラッグストア52店舗を展開するアイン薬局(アインファーマシーズ)。業界ナンバーワンとして会社の体制も万全、そして安定。尚且つその潤沢な資金から美容系事業にも参入する屈指の企業です。
社名:株式会社アインホールディングス |
本社所在地:〒003-0005 北海道札幌市白石区東札幌5条2丁目4-30 |
代表者:代表取締役社長 大谷 喜一 |
設立:1969年8月 |
従業員数:9,774人(薬剤師 4,518人)(2017年4月末) |
売り上げ高:2,481億10百万円(2017年4月期) |
事業内容:調剤薬局、ドラッグストア、医薬品の卸売販売、化粧品の販売等 |
出店数:調剤薬局 1,066店舗、ドラッグストア 52店舗(2017年4月期末) |
出店地域:全国 |
アイン薬局(アインファーマシーズ)、転職時の年収の例 |
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・正社員:370~600万円 ・パート:時給2,000~2,200円 |
調剤薬局の規模に於ける平均年収 |
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・従業員1000人以上 約540万円 ・従業員100~999人 約480万円 ・従業員1~99人 約590万円 |
アイン薬局(アインファーマシーズ)の年収はおよそ370~600万円ほど。業界内の知名度、規模感から見ても若干少なめなことは否めません。
しかし、業界最大手で薬剤師として働くことの安心感、安定感は言わずもがな、年収を踏まえたうえでアイン薬局で働く際のメリットは一体何なのでしょうか? 次章で解説します。
・福利厚生、待遇は?
そのほかにも契約保養所の利用、スポーツジムや遊園地の割引など、大手企業ならではの福利厚生も。そして後述しますが、キャリアアップのための支援制度もあり、福利厚生としてはとても充実しているといえるでしょう。業界の大手で働くときの大きなメリットですね。
そして気になる転勤事情ですが、基本的には定期的な転勤はありませんが、新規出店などに合わせて人事異動という形で店舗が変わることがあります。
しかし、採用される際に勤務地コースを選べるので採用されたときは自分に合ったコースを選びましょう。
勤務地コース |
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・ナショナルコース:全国の店舗より ・エリアコース:希望の地区エリア ・自宅通勤コース:自宅から1時間半圏内 ・Uターンコース:3年はナショナル、その後自宅通勤コース |
・勤務形態は?残業は?
アイン薬局の残業時間は5~10時間程度、とかなり少なめ。「全くのゼロ」とは言えませんが企業が残業を減らす方針であるため、時間外に働いた時は前後のシフトで時間を調整することが多いです。これも仕事とプライベートをしっかり分けたい人にとってはメリット。
ただ、もちろんその塩梅も店舗によって大きく異なるため、転職する際は事前に確認が必須です。
・休暇制度は?
アイン薬局は女性の活躍推進を大きく掲げていて、女性にとっての休暇制度も非常に充実しています。特に育児にまつわる休暇制度は評判で、子育てをしながら働く女性にとっては嬉しい限り。
アイン薬局の育児にまつわる休暇制度 |
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・産前産後休暇:産前6週間、産後8週間は休業可能 ・育児休業:子どもが最大1歳6ヵ月になるまで休業可能 ・育児短時間勤務制度:子供が小学校就学前まで1日最大2時間の短縮勤務が認められる |
現在アイン薬局(アインファーマシーズ)が打ち出している薬剤師の為の教育制度は、入社して間もない薬剤師の為の「社会人研修」、「薬剤師研修」、「OJT研修」、そして「フォローアップ研修」があります。
そしてシニア層の為の「OJTトレーナー研修」、「新任薬局長研修」まであり、薬局長までのキャリアフォローは教育や福利厚生の支援制度によってサポートを受けることができます。
しかし、マネージメントや本社勤務への教育、研修体制などは現時点で公表されておらず、薬局長までのキャリアステップは大いに見込めますが、それ以上のキャリアは若干、不透明というのが正直なところです。M&Aによって子会社が増え、上層部が多くなったからというのも理由のひとつでしょう。
以前は豊富なキャリアステップを薬剤師からでも目指せるような記述がサイト内にありましたが、今はそのページがなくなっています。
アイン薬局に転職する際に気を付けなくてはいけないことは何といっても忙しさ。門前薬局が多く、さばく処方箋、そして種類はとても多いです。尚且つ、病院が土曜日も営業していれば働くこともあり、さらには、他店舗へのヘルプとして駆り出されることもあります。
企業が事業拡大する時に生じる慢性的な人手不足はアイン薬局も同様で、有給や休みを取ろうとしてもなかなか受け入れて貰えないこともあるそうです。取る側も「自分が休むと他店舗から薬剤師を派遣してもらわなくてはいけない。」という気持ちから、取得すること自体を諦めてしまうということも。
アイン薬局(アインファーマシーズ)は全国で調剤薬局として1,066店舗、ドラッグストアとして52店舗あり、今後もものすごい速さで店舗を拡大していくであろう調剤薬局業界1位の企業です。
しかし、それゆえに慢性的な人員不足なども否めず、店舗によってはかなり忙しい場所もあります。中には有給もロクに取れない、なんて店舗も…。
しかし、もちろん店舗によって残業時間、雰囲気は大きく異なりますので注意が必要です。ブラックな店舗を避けるために気を付けるべきポイントをまとめたので、このチェックポイントを忘れずに面接・店舗見学に挑んでください!
いつも求人を出している薬局なのか、今回だけなのか
求人を出した過去があればどのぐらいのスパンで新規募集出したのかチェック!
求人募集が頻繁であれば、離職率の高いブラック求人の可能性あり
忙しいか、難しい仕事のケース大。高給の根拠をチェック!
キャリアアドバイザーは自分の意見を言ってくれる薬剤師、大歓迎!
要望・不満・疑問点をクリアした求人を新たに探してもくれる
若くて長時間働ける人しか続かない職場かどうか、チェックできるポイント
若い人や転職者が馴染みにくい原因が隠れているかもしれないのでチェック
長い間うまく職場がまわっていて欠員なかったケースもある。
書類が溜まっていないか、整理整頓がなされているかなどチェック
薬剤師が疲れている職場は、環境が荒れていることも多い。
◆薬キャリ