「カワチ薬品の薬剤師の年収や残業時間って、どれぐらい?」「年収は他のドラッグストアと比べてどうなんだろう」と考えているならば、求人応募前にこの記事を読んで、ぜひ実態や業界ポジションを確認してください。
ドラッグストア業界8位(2017年時点)のカワチ薬品。調剤併設の新店舗も続々出店中で、薬剤師の転職先としても人気です。
目次でわかるカワチ薬品
社名: 株式会社カワチ薬品 |
本社所在地: 〒323-0061 栃木県小山市大字卒島1293番地 |
代表者: 代表取締役社長 河内伸二 |
設立: 1980年7月4日 |
従業員数: 6,872名(2017年3月期) |
売上高: 2,664億円(2017年3月期) |
事業内容: ドラッグストア経営/医薬品・医薬関連商品・健康食品等の小売及び保険調剤 |
出店数: 東日本を中心にドラッグストア316店(内調剤併設型100 店)※連結:2017年9月末時点 |
出店地域: 栃木県・茨城県・群馬県・千葉県・埼玉県・東京都・神奈川県・福島県・宮城県・山形県・岩手県・長野県・新潟県・静岡県・山梨県 |
カワチ薬品の売り上げ比率は、ドラッグストアらしく食品が4割以上を占めています。しかし、それには理由があるんです。
売上構成
2017年3月
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医薬品 16.8%
化粧品 8.2%
雑貨 28.7%
一般食品 46.3%
ファーマシー・モアをコンセプトに、業界平均の3~5倍売り場面積があるメガ・ドラッグストアの運営で拡大を続けてきたカワチ薬品。その結果、業界の中では一店舗あたりの平均売り上げが約2倍あるのが特徴です。
この高利益を設備に還元し、既存のドラッグストアに順次調剤併設をしている、という現状なんです。
今まで各地に出店拡大を続けてきたメガ・ドラッグストアに、調剤併設が推進されている。会社全体として調剤業務に注力しているタイミングなので、薬剤師が転職するなら今!
確実に調剤併設の店舗に転職したいならば、転職エージェントを通して求人紹介してもらうべし。
ナショナル社員 | エリア社員 | |
---|---|---|
異動 | 転居を伴う異動あり | 自宅通勤圏内での異動あり |
住居 | 会社都合により転居を伴う人事異動が発生した場合、異動先の住居費は会社が負担します。 | 希望する拠点住所から通勤可能な店舗に配属。 転居を伴う異動は発生しません。 |
給与(新卒時) | 月給348,220円 ※薬剤師手当を含む |
月給323,730円 ※薬剤師手当を含む |
2016年度の育児休業取得対象者数は女性59名。そして、同年の育児休業取得者数は女性59名!
女性の育休率は100%、自分のライフスタイルにあわせ働き方を選べる、など、働きやすい環境といえるでしょう。
・ナショナル社員・エリア社員と選べ、育休も取得できる!
⇒正社員のままで勤務エリアがえらべるのは、地元で子育てをしたい、という女性薬剤師には特におすすめできる環境といえる。
・転職エージェントを使いこなして情報の裏どり。
⇒転職サービスのアドバイザーから裏情報を仕入れるのも有効。もちろん、求人情報にない現場の空気感は目で見て確かめるのも大事。店舗見学は行くべし!
カワチ薬品の平均年収は509万円と、ドラッグストア業界のなかでは低いほうではあります。しかし年収は勤続年数とも密接にかかわってくるので、そこも加味して年収をチェックしてみましょう。
ドラッグストア | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
マツモトキヨシ | 732万円 | 45.0歳 |
サンドラッグ | 514万円 | 32.5歳 |
スギHD | 645万円 | 39.2歳 |
ツルハHD | 784万円 | 44.2歳 |
ココカラファイン | 643万円 | 44.3歳 |
カワチ薬品 | 509万円 | 33.2歳 |
新卒の初任給でも年収が500万円(賞与含む)を超える企業もあるのが、ドラッグストアの魅力。もちろんその裏には、土日祝も営業で朝から夜遅くまでの長時間労働、という理由もあります。
ドラッグストア業界全般が労働時間ですが、残業なし”27%、“1~20時間”38%、“21~40時間”35%とというデータがあるので、残業時間40〜50時間程度もある、カワチ薬品は残業の多い企業だといえるでしょう。しかし、これには数字のカラクリがあるんです。
調剤やドラッグストアの薬剤師と言えば、女性の仕事・職場のイメージが強いのですが、カワチ薬品の場合、2:1でむしろ男性の比率が高いのです。
平均年齢は男性37才・女性が32才、平均35.1才。ドラッグ・調剤業界の平均年齢よりやや高め、定着率が高い会社です。
これは、厚生貸付金制度や社員持株制度のおかげで生活基盤が安定し、仕事に打ち込める環境が整っていることが理由だと思われます。
また、限定勤務地制度や短時間勤務制度など、働き続けることができる環境が整っていることが理由です。
http://www.cawachi.co.jp/recruit/faq.html
・年収が平均より低いのは、勤務スタイルが選べる結果!
⇒全国チェーン大手ドラッグストアの平均値に騙されないこと!
カワチ薬品の薬剤師は、ドラッグ・調剤業界の平均年齢よりやや高め、定着率が高い会社。
エリア限定正社員や、時短勤務など、自分のライフスタイルにあわせて働けるので勤務時間が少なくなる=年収もドラッグストア平均より少ない。
・地域の相場は知っておこう
⇒納得した転職をするために、同じ地域のドラッグストア求人と見比べてから転職がおすすめ。薬キャリなど、ドラッグストア転職に強い転職エージェントに頼るべし。
カワチ薬品は、現在既存のドラッグストアに調剤併設を推進している真っ最中のため、薬剤師の教育・研修環境としてはまだまだ発展途上です。
全社研修制度は整っていますが、基本は店舗ごとのOJTになる・店舗ごとに強みが違うので要注意。もちろん残業時間や給与も、地域・店舗によって大きく違います。
ブラックな店舗を避けるために気を付けるべきポイントをまとめたので、このチェックポイントを忘れずに面接・店舗見学に挑んでください!
いつも求人を出している薬局なのか、今回だけなのか
求人を出した過去があればどのぐらいのスパンで新規募集出したのかチェック!
求人募集が頻繁であれば、離職率の高いブラック求人の可能性あり
忙しいか、難しい仕事のケース大。高給の根拠をチェック!
キャリアアドバイザーは自分の意見を言ってくれる薬剤師、大歓迎!
要望・不満・疑問点をクリアした求人を新たに探してもくれる
若くて長時間働ける人しか続かない職場かどうか、チェックできるポイント
若い人や転職者が馴染みにくい原因が隠れているかもしれないのでチェック
長い間うまく職場がまわっていて欠員なかったケースもある。
書類が溜まっていないか、整理整頓がなされているかなどチェック
薬剤師が疲れている職場は、環境が荒れていることも多い。
◆薬キャリ