さくら薬局(クラフト株式会社)へ転職!転職する際のコツを徹底解説

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薬剤師勤務先シリーズ「さくら薬局(クラフト株式会社)へ転職!転職する際のコツを徹底解説」|イメージ画像

調剤薬局業界3位であるさくら薬局(クラフト株式会社)。全国に654店舗あり、企業として店舗拡大に非常に積極的であることから今後さらに店舗の数は増えていくだろうと評判の調剤薬局です。

昨今、調剤薬局として発展していくためには地域と深い連携を取ることが必須で、同社も他社と同様、在宅支援や地域イベントなど積極的に行い、地域密着型を狙います。

そこで今回はさくら薬局(クラフト株式会社)に転職を考えている方の為に業界人が徹底解説!将来性、給料面、働きやすさなどを丁寧に解説します! 

迂闊に転職をすると痛い目にあうぞ!
いくら素晴らしい企業だとしても、店舗によって環境は大きく違うものね。
まずはこの記事で
・企業に将来性があるか
・薬剤師が働きやすい環境か
の2つをしっかり確認して転職しよう!

さくら薬局(クラフト株式会社)のポイントをまとめておいたぞ!

 さくら薬局(クラフト株式会社)のポイント

 
 【好待遇?】24時間体制だけど、サービス残業はナシ?
さくら薬局は全店舗24時間処方箋受け付け体制。深夜の業務もあるが、完全シフト制を導入していて残業代も就くのでサービス残業はほとんどナシ。年間休暇も他社に比べて多い!
 
 【働きやすさ良し?】教育制度を駆使して若くして管理薬剤師
自社の育成制度は薬剤師としての技能向上に特化していて、若くして管理薬剤師も夢ではない。2017年から新たな教育制度を発足させたが中途採用は…?

 転職時には、勤務先となる店舗を見学しておくのがベスト。
転職条件の交渉や、面接・見学のセッティングなど、転職エージェントに頼るのも大事

目次タイトル

 

全店舗24時間受け付け体制!着実に店舗を拡大!

47都道府県すべてではありませんが、全国に654店舗(北海道~佐賀)を展開するさくら薬局(クラフト株式会社)。店舗拡大に非常に積極的であるが故、今後も増え続けることが予想されます。 

社名:クラフト株式会社
本社所在地:〒100-8225 東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル10階
代表者:代表取締役社長 森 要
設立:1982年10月
従業員数:3,205名
売り上げ高:1,680億円 (2017年3月期)
事業内容:薬局経営
出店数:654店舗
出店地域:全国

 

事業内容、ウリにしているのはどういう点なのかしら。
さくら薬局(クラフト株式会社) 事業一覧
・24時間処方箋受け付け体制
・在宅介護支援
・市民講座
・節薬サービス
・特急調剤サービス

 

全店舗、24時間処方箋応需体制を強くオシてますよね。店舗によっては「夜間薬剤師」の募集もしているっす。
「節薬サービス」「特急調剤サービス」って何なのかしら…?
フォフォフォ…順を追って説明するから待っとれい。

給料は「普通」?休みの多さは業界随一!

まずは何といっても雇用形態、収入、働きやすさね。
年収で言うとこのぐらいになっておる。
さくら薬局(クラフト株式会社)、転職時の年収の例
・正社員 年収:430~600万円
・パート 時給:2,000~2,300円

  

夜間は主にパート、アルバイトで募集しておる。時給はやはり2,000円ほどじゃな。
もちろん正社員も夜間に働くよね。夜間の対応も視野に入れなくては…。
一見、しんどそうに見えますけど、在宅支援をしている薬局なら深夜の対応は当たり前

さくら薬局は残業代しっかり出るし、休日数は126日!と結構多いですよね。
企業が「仕事とプライベートしっかり両立するように!」という方針らしいな。これだけを見たらバランスの取れた雇用形態ではないかの?

さくら薬局(クラフト株式会社)の年収は430~600万円ほど。この規模の企業で言うと高くもなく、安くもない「普通」の年収ですが、業務内容、そしてそれに対しての休みの量を考えるとバランスの取れた雇用といっていいでしょう。

24時間処方箋受け付け体制を取っており、尚且つさくら薬局独自のサービスもあるので忙しそうな印象ですが、一日8時間のシフト制を導入していて残業代も出るのでサービス残業はほぼ無いようです。年間休日も126日と平均より多め。 

ちなみに、同じような営業帯でやっておるドラッグストア(調剤併設含む)の平均年収はどんなもんぞな?
ドラッグストア 平均年収 平均年齢
マツモトキヨシ 732万円 45.0歳
サンドラッグ 514万円 32.5歳
スギHD 645万円 39.2歳
ツルハHD 784万円 44.2歳
ココカラファイン 643万円 44.3歳
カワチ薬品 509万円 33.2歳
ドラッグストアは比較的年収が高いと言われてるわよね。そして会社規模でいうと、1,000人単位の調剤薬局の企業平均年収は約540万円。
さくら薬局はやっぱり「普通」っすね。

また、福利厚生は各種社会保険はもちろん完備ですが、特筆すべきは育児休暇で最大2年取得可能。該当する方は100%取得しています。逆に、介護休暇などその他の休暇に関しては記述がありません。

とはいえ、残業の多さ、有給の取りやすさは各店舗、地域によって大幅に異なるので転職する際はよく注意して臨みましょう。

独自のサービスで残業多め?働きやすさ徹底解説

正直、年収や福利厚生に関しては「普通」よね。働きやすさはどうかしら。
うむ。先ほど疑問に思ってた「節薬サービス」「特急調剤サービス」と交えて説明しよう。

まず「節薬サービス」とは、家で使い残した薬や、なんの薬かわからないものを店舗に持ってきて頂き、薬剤師が一つ一つ確認して分別・整理するサービス。お客様に適切な薬管理をして頂くとともに、医療費を無駄にする事の無い様に、薬剤師が薬の判別をします。

余った薬などの処理は他の薬局も行っていますが、このようにいちサービスとして確立しているので、働く際の業務として大幅に食い込んでくるでしょう。

そして「特急調剤サービス」は3薬品以内の処方なら混雑時でも厳密10分以内に薬を受け取れるサービス。取り入れているのは全店舗ではなく限られた店舗のみとはいえ、お客様にとっては良いサービスですが…

それだけ薬剤師としては迅速に対応しなくてはいけないのね…。通常の業務にこの2つのサービスが乗っかると結構しんどそう…。
おまけにさくら薬局は新店舗拡大に積極的っす!人員確保大丈夫っすかね?
やはり店舗によるそうじゃな。忙しくて有給もうまく取れない店舗もあれば、薬剤師がたくさんいて比較的ゆとりのある薬局もある。
そこらへんは転職の際にはアドバイザーとじっくり相談ね。

クラフト株式会社に在籍している薬剤師は1,617名、店舗の数654店舗で単純計算で2,5人。ひとつの調剤薬局に常駐している数としては平均的な数字です。

しかし、上記のサービス、深夜も営業、店舗拡大リソースの確保…、これらの事から、さくら薬局で働くことはなかなか大変であると言えるでしょう。門前が多いこともあり、店舗によっては一日に数百枚の処方箋を3~4人でさばくことも。

残業もサービス残業は少ないとしても30~40時間程度あると言われており、他企業より比較的多めです。 働いている薬剤師の中には「休日出勤は当たり前」なんていう方も…。

しかしじゃな。自動調剤システム、薬剤師が開発した監査システムを導入したり、カウンターカメラで受け渡しを撮影して管理するなどハイテク薬局!

ミスした時の対応はスムーズかもな。
…んー、今日び、紙で仕事してる薬局なんて話にならないし、システム導入してる!って言われてもなぁ。
うぬ…ぐぬぬ…!

教育体制も「普通」…キャリアステップは豊富?

そして教育体制ね!若手じゃなくてもさくら薬局でどれだけ学べるかは気になるわ!
「関係法規や医療保険制度、薬局業務知識を集合研修、現場OJTで学べる」…とあるが…。
あるが?
それだけじゃな。
え。
集合研修、現場OJT、その他個人でも学習できるWEBテストやe-ラーニングなどあるが…

「社会に認知される薬剤師を目指す」というだけで、もちろん薬剤師として必要な事柄は学べるが、キャリアステップを踏まえたものではなさそうじゃな。
プランテル商品

 出典:http://www.kraft-net.co.jp/recruit/training/

それはどこの企業もやっていているよね。他の企業は充実したキャリアステップを踏まえた教育制度があったりするのに…。
2017年から「SAKURA PLANET」なる新たな教育システムを発足させたみたいですが、あくまで新卒の方向けですもんね。

若くして管理薬剤師になれると謳ってますけど、それ以上のキャリアステップについてはあまり触れていない…。

教育体制としては、集合研修を通してメンター研修、管理薬剤師研修の後にマネージメント研修。自己学習や社外研修で在宅支援のセミナーや新薬勉強会などの研修を設けていますが、他の企業と比較して、キャリアアップを踏まえた内容、バリエーションとしては正直、「普通、もしくはそれ以下」と言わざるを得ません。

自社に優秀な薬剤師を確保すると同時に、薬局をより地域に根付かせるため、独立やフランチャイズを教育制度や資金で支援する企業も多い中、キャリアステップをあまり踏まえていない教育制度は意欲ある薬剤師にとっては若干の物足りなさがあるのではないでしょうか。  

とはいえ、中身自体は非常に充実していて「知識としてしっかり身に着けられる」と評判ではある。

これに関してはあまり悪い評判は聞かんの。

クオール、アイセイに続き、さくら薬局も…不正

もうあまり聞きたくないのだけれど…。平成29年10月にでも処方箋の不正が明らかになったわよね?
クオール、アイセイに続いて3社目ですね…。社員、もしくはその親族の処方箋が別の薬局で保険請求…。全くおなじ。
慢性的に蔓延る調剤薬局の病理じゃろう…。

アイセイ薬局の記事でも言うたが、自分が転職する薬局ではそのようなことが起こってないかは絶対にチェックじゃ!

平成29年10月30日にクラフト株式会社はさくら薬局で処方箋調剤の不適切な取扱いがあったとして自社のサイトで発表しました。過去にクオール薬局、アイセイ薬局も同様の不正を行って行政機関の厳しい指摘を受けました。

ひとつの企業だけの不正ならともかく、3社続いたこの不正は、もはや薬剤業界の慢性的な病理と言えます。転職先ではこのようなことが常日頃、起こっていないかは絶対に確認しましょう。 

非上場企業の為、IR情報などは公開しておらず経営状況はやや見えづらいですが、前年と比べ、現状売り上げはほぼ横ばい。今回の一件で今後、どのぐらい変動するのかも注視するべきでしょう。

さくら薬局(クラフト株式会社)に転職する際に気を付けるポイント

さくら薬局(クラフト株式会社)は全国に654店舗を展開する調剤薬局。「節薬サービス」「特急調剤サービス」など一風変わったサービスを展開し、尚且つ新規店舗拡大に意欲的な企業です。

しかし、昨今明るみになっている薬局内の不正がさくら薬局でも行われていたり、薬剤師の人員確保にやや疑問があったりと、転職を検討する際は注意が必要です。

もちろん店舗によって店内の雰囲気、残業時間は大きく異なります。ブラックな店舗を避けるために気を付けるべきポイントをまとめたので、このポイントを忘れずに面接、店舗見学を行ってください。 

キャリアアドバイザーに本音を聞け!

ブラックな店舗に入りたくなかったらキャリアアドバイザーを頼れ!

転職サイトは常に自分の受け持ち地域の求人をチェックしているから、本音を聞くのがいいぞ!

  キャリアアドバイザーに確認するポイント

  気になる求人があったら

いつも求人を出している薬局なのか、今回だけなのか
求人を出した過去があればどのぐらいのスパンで新規募集出したのかチェック!

求人募集が頻繁であれば、離職率の高いブラック求人の可能性あり

 給料が近隣の調剤薬局より高く提示されていたら

忙しいか、難しい仕事のケース大。高給の根拠をチェック!

 疑問があればズバり聞いてしまう

キャリアアドバイザーは自分の意見を言ってくれる薬剤師、大歓迎!
要望・不満・疑問点をクリアした求人を新たに探してもくれる

  

店舗によっても、働いている人によっても環境って全然違うから、働く前に現場の雰囲気は見たいっすよね~。

「かわいい子が多い」とか…「かわいい子が多い」とか…。あとは「かわ
うるさいな!でも「職場見学」をするのはもはや必須よね。募集要項に書いてあること以外の情報をどれだけ収集できるかがポイントよ!
「職場見学させてください!」ってアドバイザーに絶対言おうな!

職場見学は絶対行くべき!働く人との相性は?

薬剤師の人出は足りているのか、雑用は多いのか、職場の雰囲気はどうか、など確認するためにも職場見学は絶対にしておくべきじゃ!
見るべきポイントはたくさんあるからな。まとめておいたぜ。

 職場見学の時見ておくべきポイント

 独身者だけに偏っていないか

若くて長時間働ける人しか続かない職場かどうか、チェックできるポイント

 年齢の高い人、長く働いている人だけに偏っていないか

若い人や転職者が馴染みにくい原因が隠れているかもしれないのでチェック
長い間うまく職場がまわっていて欠員なかったケースもある。

 調剤室の中も見学させてもらう

書類が溜まっていないか、整理整頓がなされているかなどチェック
薬剤師が疲れている職場は、環境が荒れていることも多い。

さくら薬局(クラフト株式会社)転職に強い転職サービス

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対面カウンセリングが丁寧なマイナビ薬剤師なら、親身に話を聞いてくれるので、すぐに転職を考えてなくても足を運ぶ価値はあるぞ。
もしくは薬キャリがおすすめ。専門性の高い求人が多いからキャリアアップも視野に入れてる薬剤師なら今後のビジョンも含めてアドバイザーに相談じゃな!

◆薬キャリ

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